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冴雫
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あけましておめでとうございます、というにはちょっと遅いですね…。
ゆっくり気ままでいつ次の更新があるかわからないサイトですが、今年もよろしくお願いいたします。

拍手してくださった方、ありがとうございます!
とても嬉しいです。


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拍手くださった方、ありがとうございます!
とっても嬉しいです!


折りたたみはコメント返信です。


お久しぶりです。
ほぼ3年ぶりのSS更新です。

明日は将臣君の誕生日ですね。
ちょっと早いけど、誕生日おめでとう!


以下、ネタバレ含むので折りたたみ。





拍手ありがとうございます!
いつも、本当に嬉しいです!

本日、久しぶりにSSを更新しました。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。

コメント返信は折りたたみにて。



拍手ありがとうございます!
いつも同じ事しか言えていませんが、本当に嬉しいです!



折りたたみは拍手でいただいたコメントへのお返事です。




拍手ありがとうございます!
とても嬉しいです!


以下、折りたたみにて返信です。












熊野で望美達と再会し、共に行動すること数日。
 今日は用事がある者が多いからと自由行動になったものの、将臣の予定はぽっかりと空いている。
 ひとまず遅い朝食は済ませたものの、さてこれからどうするかと庭を眺める濡れ縁の端に腰掛けて考える。

 そこにトタトタと足音を立てて、望美がやってきた。

「あ、将臣くん起きたんだ。おはよう」
「おはよう――って時間でもねぇけどな」
「将臣くん、昨日の夜から『明日の朝は気が済むまで寝る』って宣言してたもんね。ゆっくり眠れた?」
「ああ、おかげさまで」

 話しながら、望美は将臣の右隣に座った。
 足を下ろす時に、邪魔だったのか髪を左側に寄せる。
 その拍子に、気になるものが目に飛び込んできた。

「ここ、虫にくわれてるぞ」
「え? どこ?」
「ここだよ、ここ」

 言いながら、右首筋にある虫刺されで膨らみ始めている箇所を指先でぐるりと囲む。
 すると望美はくすぐったそうに首を竦めてから、そこに指を滑らせた。

「あ、本当だ」
「確か、弁慶に虫刺されの薬貰ったって言ってたよな? うっかりかきむしって悪化する前に塗っとけよ」
「それが、薬は切らしちゃったんだよね。みんな出かけちゃったから借りられないし。将臣くんは……」

 眉尻を下げてじっと窺う視線を向けてくる望美に、将臣はきっぱりと首を振る。

「俺はあんま刺されないから持ってないぞ」
「やっぱり」

 あからさまに肩を落としてみせた望美はため息をついてから空を仰ぎ、どうしようかなと歌うように口にした。
 言葉に合わせて、靴下を履いた爪先がぶらぶらと揺れる。

「ま、さっきまで気づいてなかったんだろ。無視しとけばいいんじゃないか?
「それが、刺されてるってわかったらかゆくなってきちゃった」

 軽く唸りながら虫刺されを掻く真似をする望美の右手を捕らえる。

「我慢しろ、我慢」

 すると望美は、今度は繋がった手をぶんと揺らした。

「じゃあ、このまま手を繋いでいてもらおうかな」
「いいぜ。責任もって捕まえといてやる」

 笑みが潜んだ言葉に、将臣もにやりと笑って返す。
 答えが予想外だったのか驚きに緩んだ手先に、将臣は自分の指を滑り込ませた。
 そして、貝殻繋ぎになった手を望美の眼前に掲げる。

「こっちのほうが逃げられないだろ」
「逃げたりしないよ!」

 力強い返答と同じ勢いで下ろされた腕に、将臣は逆らわず従った。
 二人して両手を床につき空を見上げる。
 蒼に映える真っ白な入道雲を見るともなしに見ていると、望美がちらりと視線を送ってきた。

「どうした?」

 問うと、指先に力がこめられたのが分かった。

「将臣くんは、手を繋いでて暑くない?」
「別に。お前は?」

 望美は顔を横に振る。
 拍子に乱れた髪を左手で軽く整えながら、笑みを浮かべた。

「あついと言えばあついけど……。将臣くんだから気にならないよ」
「俺も気にならないさ」

 重なった手は熱いが、不快ではない。

「そっか」
「そうだよ」

 確認の言葉を投げ合って、また二人して空を見上げる。
 虫刺されのことなどすっかり忘れさせるほど、夏の熊野は輝いていた。










後書き

お久しぶりです。
9月に突入してしまいましたが、夏の将望です。

熊野のいちゃいちゃ将望、とリクエストをいただきましたが、時間がかかってしまいすみません。
お待たせしてしまいましたが、少しでも楽しんでいただければ嬉しいです。
最近更新がないサイトですが、訪問していただき、拍手までしてくださる方々がいて、とても嬉しいです。
ありがとうございます!


返信は折りたたみにて。





コンビニのレジ横に置かれた、スチームマシン。
 中に並べられたほかほかと温かそうな白や黄色の中華まんを、は幾度も見比べる。

「どうしたんだ?」

 店内を回っていた将臣は目当てのものを見つけたらしく、商品片手に横に立った。
 視線をちろりと彼に向け、指を顎にあてる。

「中華まんでどれを食べようか迷ってるんだ」

 今日は特に冷え込む。
 のぼりに踊る「中華まん」の文字に惹かれたはいいが、何を食べるかが難題だった。
 定番の肉まんは外し難いが、スパイシーなカレーまんもいい。
 ピザまんのトマトとチーズのハーモニーも気になるし、あんまんをスイーツ感覚で食べるのもいい。

「う~ん、どれにしようかな」
「どれでもいいだろ。ほら、俺は買っちまうぞ。お前もさっさと決めろ」

 言い置いてレジに向かう将臣に急かされ、決心する。

(て・ん・の・は・く・り・ゅ・う・の・い・う・と・お・り……)

 神頼み、ならぬ白龍頼り。
 結果、どうにか一つに絞り込めそうになったところで、脳内で指差していた中華まんが店員の手により連れ去られてゆく。
 思わず行方を視線で追うと、レジで会計をしている将臣の元へ。
 後で一口貰おう、と決心して、再び白龍にどれを食べるべきか問いかけた。

 レジに並び、ようやく決めた中華まんを注文する。
 ほかほかの中華まんが入った小袋をぶら下げてコンビニを出ると、将臣はすぐ近くで待っていた。
 あんぐりと開けた口でかじり取られてゆく中華まんは、残り半分もない。

「私のもあげるから、ちょっと食べさせて! それ、私も狙ってたのに」
「さっさと決めないからだろ」

 呆れたような口調ながら、将臣は中華まんをそっと差し出してくれた。

「ありがとう! いただきま~す」

 大きな手が支える中華まんにぱくりとかじりつき、しっかりと咀嚼する。

「うん、おいしい!」

 お返しに、と小袋から取り出した中華まんを両手でぱかりと割り、片方を将臣の口元に持ってゆく。
 将臣は望美の手を包み込むようにして安定させ、そのままがぶりとそれに噛み付いた。

「こっちもうまいな」
「あー! 将臣くん、食べ過ぎ!」
「そうか? んじゃ、もう一口やるよ。ほら」

 眉を吊り上げてみせると、将臣はもう一度中華まんを近づけてきた。
 遠慮なくそれを口にしてから、自分の分に取り掛かる。
 温かいうちに、と少し急いたので、あっという間に食べ終わってしまう。

「ごちそうさまでした」

 ぱし、と手を合わせ、ごみをコンビニに設置されているごみ箱に捨てる。
 既に背を向けている将臣に駆け寄り、二人で並んで歩き出した。

 びゅうと強い風が吹き抜け、のぼりがばさばさと揺れる。
 つい先程まで温かいものを手にしていたからか、持つもののない指が冷たく感じた。
 思わず立ち止まって指先を擦り合わせると、そこに将臣の手が覆い被さってきた。
 そのままするりと片手を取られる。

「ほら、とっとと帰ろうぜ」
「……うん」

 軽く引かれて歩き出すと、なんだかくすぐったさを感じて指先を動かしてしまう。

「寒いのか?」

 将臣はそんな風に勘違いをして、指を絡める結び方に変える。
 熱さすら感じるようになった指先に、将臣が唇の端を上げた。
 望美は熱さをごまかしたくて、けれど熱は手離したくなくて。
 ぶんぶんと、ことさら大きく繋いだ手を振り回した。
タイトル通り、お久しぶりです。
一年以上更新がないという、倉庫サイトまっしぐらな気配……ですが、まだ倉庫サイトにするつもりはありません。
この発言が既にフラグっぽいですが。

まずはこのブログでカプがいちゃいちゃしてるSSSでも書きたいです。



追記は拍手返信です。


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