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冴雫
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さて、またもや何か書きたい衝動がきたので恒例の診断メーカー。

理想のキスをしてもらったー
吉羅×香穂子は暗がりで躊躇いながら、肩甲骨に慈しむような仲直りのキスをするでしょう。 http://shindanmaker.com/53071

これは萌えた…!
ということで、吉羅よりで書いてみたらR-15くら…い…?
雰囲気だけですけど一応。
微妙にお題から逸れてる気はする。
あ、タイトルの「scapula 」は肩甲骨って意味です。まんま。

香穂子よりで違うパターンも考えてましたが、話は書かないので吐き出しだけ。

吉羅が仕事で忙しくて、なかなか会えもしないから香穂子がちょっと拗ねて当たっちゃって余裕がなかった吉羅さんもかわせなくて気まずいままで、反省して理事長室に香穂子が来たら、鍵は開いてるのに電灯ついてなくて部屋が暗くて、珍しくソファーに浅く座ったままうたた寝してる吉羅さん(ジャケット脱ぎ状態)を見つけて、思わず背中から抱き着いて、シャツ越しに肩甲骨にキスしちゃって、そのタイミングで目を覚ました吉羅さんにちゃんと謝って仲直り!



SSSは追記から。






 窓も、扉も、カーテンも閉ざされた空間。
 隙間から入ってくる薄い光は、ものの輪郭を薄ぼんやりと確認させるのが精一杯だ。
 その中で、一際強く存在を主張する影があった。
 先程までは闇にさらされていた、滑らかな曲線を描き、ぬくもりをたたえた白い影。
 それは今は布にくるまり、繭のようになって明らかな拒絶を示していた。

「――香穂子」

 布に覆われた、頭だろうと思われる部分をゆっくりと撫でながら、吉羅は背を向けている恋人の名を呼んだ。
 もぞ、と繭が動くが、それだけ。
 微かな反応に零しそうになった嘆息を飲み込み、繭を閉じている掌に己の手を布越しに重ねる。
 何度かそこをさすり、拳が緩んだ隙を狙って布の上端を奪った。
 だが、強引にこじ開けることはせず、息苦しくならないようにと顔半ばまで下ろすに留めた。

「……………………」

 そのことに抵抗はなく、下ろされたままのラインで小さな掌が再びぎゅっと布を握る。
 再び身じろぎをした香穂子の髪を、吉羅は梳かすように撫ぜた。

「……すまなかった」

 久しぶりに恋人と過ごした甘い時間。
 少し無理を強いてしまった自覚はあった。
 けれど、それが原因で拗ねられ、恋人の顔を見ることができないのはもどかしかった。
 機嫌を悪くしてはいるが、怒っているわけではなく、照れているのだとわかっているから尚更。

 髪を撫でていた指先で布を引っかけた。
 そのまま首筋を辿って、中程まで背中を露出させる。
 ぴくりと動いた背筋をなぞり、隣の肩甲骨にそっと口づけた。

「こちらを向いてくれないか」

 もう片側の肩甲骨にも唇を落とし、耳の裏側に指を滑らせる。
 首をすくめ、勢いよく向きを反転させた香穂子は、顔を隠すように吉羅の胸を埋めた。

「――暁彦さんの、ばか……」
「ああ」

 いまだ顔は見せてくれない恋人の機嫌を直すべく、吉羅は小さな頭を優しく撫でた。
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