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冴雫
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私の大・大・大好きなサイトの過去ログ(夢浮橋プレイ記&SS)を読み返させていただいていたら、おかしな方向に妄想が広がってしまって…。
頭から振り払えなくなってしまったので、書いてみました。
すごく中途半端。

ちなみに大好きなサイトは、「LDL(ラブデリク)」です。
もう、本当に素敵な、素敵すぎるテキストサイト。
私がサイト始めた大きなきっかけの一つです。

そんな素敵なサイトのプレイ記を読んで妄想したとは思えないほど、くだらなくて短くてオチのないSSSは追記から。
後で書き足したい…。






 八葉が扉を開けた時、捕われていた望美は身を横たえ、上半身だけを起こした体勢だった。
 体調が悪く、伏していた身を八葉の気配に気付いて身を起こした――のではない。
 筋肉を鍛える為、上半身を捻りながら腹筋をしていたのだ。

「……なにしてるんだ、お前」

 二十四葉とあかねの間に落ちた沈黙を破ったのは、望美の行動に一番耐性のある将臣だった。
 それを契機に皆が動きを取り戻し、望美と共に捕われていた花梨の八葉が少女の元へと駆け寄った。
 一方望美の八葉は動けず、あかねとその八葉はまじまじと望美を見ている。

「なにって……筋トレだけど?」

 望美は立ち上がり、額の汗を拭うと衣服を整えた。

「捕まってたから、できることが少なくて。剣がないから素振りはできないし。花梨ちゃんとのおしゃべりも楽しいんだけど、やっぱり鍛練はかかせないからね」
「さすがだな!」
「いい心がけだ」

 「鍛練はかかせない」という言葉に反応したのか、九郎とリズヴァーンの星が上がった。
 一方、捕われの姫を助ける心持ちで来たヒノエは、志気が下がる。

「……神子姫様は逞しいね」
「元気ならば、それが一番でしょう」
「そうだな。神子が無事で健康なのは、喜ばしい」

 弁慶が読めない笑顔でさらりと庇うような発言をすると、敦盛が同意を示す。

「つーか、夢の世界で筋トレしたところで意味あんのか?」

 口を挟んだのは、傍観していた天真で。
 将臣もうんうんと頷いている。
 そんな二人に向かい、望美は胸を張って言い返した。

「無駄に過ごすよりはいいでしょ! それに、肉体は鍛えても意味ないかもしれないけど、鍛練で鍛えられるのは肉体だけじゃないよ! 精神も鍛えられるんだから。精神なら、もし覚えてないとしても、何かの糧になるかもしれないじゃない。肉体だって、咄嗟の反応の時には役に立つかもしれないし」

 びしりと言い放つ望美の精神は確かに、鍛えられているような気もする。
 ただ、それは鍛練の成果なのか、閉じ込められている内にいやがおうでも鍛えられたのか、途中から加わった南斗星君との会話で鍛えられたのか、元からの性質だったのか――判断のつきづらいところである。

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