甘々な話が書いてみたいです。
ネタだけはいくつかあるんですが、文章になるか、とか甘々になるか、とかはまた別で。
・ハルと恋人になってからのプール
・大地に告白
・マニキュアをつけたまま学校に行ってしまう香穂子
・土岐の名前呼び
・冥加の名前呼び
・ファータについて話す吉日
等々……。
肝の台詞はそれぞれ浮かんでるんですが、話にまではまだ膨らんでなくて。
しかも、あんまり甘くなる気がしない。
…そこはまぁ、自分の力量なんですが。
甘々ってどうすればいいんでしょうね。
ひとまず、久しぶりにコルダ3をプレイして、イベントのおさらいしようかな。
コルダ3はまだ1つしか書いてないけど、色々と書いてみたいですし。
今の私にはこれが限界。
一応SSSですが、どこかで使ったネタ。
自分で書いててちょっと恥ずかしくなった…。
「あの、吉羅さ……っ……」
「暁彦、だよ」
吉羅は少女の手を引き寄せ、甲に唇を寄せた。
香穂子は頬を薔薇色に染め、花弁のような唇を開く。
「あっ、あき……」
男性の名を呼ぼうとして、恥ずかしさからか言葉を詰まらせてしまう。
愁眉を寄せ、潤んだ瞳で見つめてくる少女。
その小降りな頭を引き寄せ、耳を覆う髪を掬い、かける。
露になった耳殻に、息を吹き込むようにして言葉を囁いた。
「きちんと名前を呼ぶことができなければ、離さないよ」
低めた声に香穂子がぴくりと反応するのを確かめてから、吉羅は耳朶に舌を這わせ、同じ場所を軽く食んだ。
唇を離すと、わざと吐息を吹きかける。
香穂子の躯が震えたのが、彼女に触れている部分から伝わってきた。
「あき、ひこ、さん……」
吉羅の胸元に置かれた香穂子の手が、くしゃりとシャツを掴む。
許しを請っているのか、無意識に男を煽っているのか。
水の膜が張った瞳で見上げられ、吉羅は柔らかな唇に貪りつきたい衝動に駆られた。
欲望をなんとか押さえ込み、まろやかな頬のラインを指で辿る。
「まだぎこちないね」
顎を捕らえ、瞳に顔を近づける。
反射的に下ろされた瞼に、そっと口づけた。
最初は、左目。続いて、右目にも。
両目に口づけ終わると、吉羅が顔を離した。
その気配を察知したのか、香穂子はそろそろと瞼を上げる。
「香穂子」
吉羅は熱の篭った低い声で、少女の名を呼ぶ。
視線を絡めとり、赤い髪に差し入れた指に髪を絡める。
香穂子を捕らえるように腰に回していた手に力を込め、華奢な肢体をさらに引き寄せた。
香穂子は視線を逸らしながら、躊躇いがちに口を開く。
軽く息を吸い、きゅっと唇を結ぶと俯いた。
地に向かって、言葉を発する。
「暁彦、さん……」
香穂子のつむじを見つめていた吉羅は、口の端をくいと上げた。
「ひとまずは合格、としておこうか」
髪に触れていた手を、顎へと滑らせる。
額を覆う前髪を脇に流すと、眉間のやや上に唇を寄せた。
「だが、まだ練習が必要なようだね。……成功した時の褒美と駄目だった時の仕置き、どちらがいい?」
香穂子は慌てて身を引き、首をぶんぶんと勢いよく横に振った。
「どっちも嫌……遠慮します!」
しかし、その身はいまだ吉羅の腕の中。
吉羅は余裕の笑みをひけらかすと、香穂子の顎を掬い上げた。
「遠慮することはない。せっかくだから、両方やることにしようか」
香穂子のさらなる否定の言葉は、吉羅の唇に飲み込まれた。
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