はい、3です。
弁慶さん追加イベント、ようやくラストです。
1日1つ・・・。
で、また妄想SSSを投下してます。
今度はハッピーED!
次は景時さんかな~。
譲君は別Blogで感想書いちゃったので。
九郎さんともども、後でSSS投下する可能性はあるかもしれませんが。
「ここで、生きていく」 後日談
荼吉尼天との戦いから、一年後。
弁慶は望美の家の近くに住居を求め、すっかり現代に順応していた。
望美の受験勉強の為、なかなか会えなかった二人。
冬休みになれば会える、と楽観的に考えていた望美だが、友達が受験勉強に専念し、彼を放っておいたら別れを切り出されたと聞いて不安を抱く。
弁慶に連絡をとってみると、「今から会えないか」との問いと共に「話さなくてはいけない」との言葉が。
話ならば今聞く、と言うが、直接会って話したいと言われてしまう。
不安を膨らませながら、かつて弁慶と来た海辺の店で弁慶を待つ望美。
遅れて来た弁慶は、真剣な表情で「突然のことで驚くかもしれないが」と切り出す。
もしや別れ話か、と構える望美に、弁慶は「高等学校卒業程度認定試験」に合格したと告げる。
あちらの世界で薬師であった弁慶は、こちらの世界でも医学か薬学で身を立てたいと考えていた。
しかし、今の知識だけではこちらの世界では通用しない。
だから、一からきちんと学んで資格を取ろうと思ったのだと。
食事を終え、浜辺を歩く二人。
くしゃみをしてしまった望美に、弁慶は自らのコートをかける。
望美は断ろうとするが、「もう少しだけつきあって。まだ君を帰したくない」との言葉に頷く。
顔を赤らめる望美に、弁慶はもう一つ話しておきたいことがあると告白する。
「僕が大学を出て、自分で生計を立てられるようになるまで、おそらく、十年くらいはかかってしまうでしょう。君は、それまで待っていてくれますか?」
「待つって、何をですか?」
「僕との結婚です」
驚く望美に、弁慶はこの世界で生きていくことを決意した時から考えていたことだと告げる。
自分で生計を立てられるようになってからでないと、一緒になるわけにはいかないと思っていると。
望美はそれに笑顔で頷き、弁慶こそ途中で逃げたりしないで、と言う。
弁慶も、望美に頷きを返した。
自らの心は既に望美に奪われ、一人ではもうどこに行くこともできない。
いつまでも、望美といることができるように……と心中で呟きながら。
弁慶さんが高認…!と驚いたのに、それ以上の驚きが待っていました。
プロポーズ…!
しかも、しっかりと身を立てていられるであろう十年後とか。
弁慶さんなら、株とかでお金を稼ごうと思うだけならバッと稼いじゃいそうですが、ちゃんと医師か薬剤師として身を立てること前提。
あー、でも、株で稼ぐっていうのは、二次創作での腹黒イメージが強いだけ?
ゲームでの弁慶さんは、白すぎる白な人で、搦手も使うけど結局は正面対決する人……なイメージです、私は。
とにかく、将来のことをすごくしっかりと考えてますよね。
それが互いの気持ちが十年、そしてそれ以降も変わらないことを前提とした話なのがまたすごい。
いっそ、望美が看護師になって夫婦で小さな病院経営とかいいんじゃないかな…!
3本編の弁慶さん通常EDはそんな雰囲気ですよね。
と、いう訳で、望美看護師、弁慶医師な十数年後妄想SSS投下。
医学知識なんて皆無なので、突っ込み所満更だとは思いますが、スルー推奨。
「ありがとうございました」
「はい、お大事に」
本日最後の患者を笑顔で見送って、望美は医院入口の施錠をした。
諸々の雑用を片付けて、診療室を覗く。
「弁慶さん、お疲れ様です」
「ああ、望美さん。君こそお疲れ様です」
カルテに何事かを書き込んでいた弁慶は、顔を上げて笑みを見せた。
「お仕事、まだかかりますか?」
「ええ、もう少し」
「じゃあ、私は先に家に戻ってますね。夕飯用意しますから、30分経ったら帰ってきて下さい。『キリのいいところまで』は駄目ですからね!」
夢中になると時間の感覚を失ってしまう弁慶に釘を刺すと、望美は部屋の外へ出て行った。
すぐに、医院と繋がった自宅へと向かう足音が聴こえる。
机に向かいながら、弁慶は十数年前のことを思い出す。
自分で身を立てられるようになったら結婚してください、との言葉に頷いた望美。
医師か薬剤師になりたい、という考えは望美が受験を目前に控えた時に告げたのに、望美はその後でにっこりと笑って「じゃあ、私は弁慶さんのお手伝いができるように頑張ります」と言ったのだ。
何故そんなことを言うのかと問うたら、なんと望美の希望進路先は看護学校だった。
それまでは希望校について詳しい話など聞いていなかったので、弁慶は驚きに目を見開いてしまった。
望美はその反応に「驚いたのはお互い様です」と悪戯が成功した子供のように笑った。
それから、看護師を目指すことにしたのは、少しでも傷ついた人を治す手伝いがしたいからだと、弁慶に影響を受けたのだと、真剣な眼差しで語ったのだ。
それぞれがそれぞれの願いを叶え、弁慶が小さな診療所を持ったのはつい最近。
望美と入籍をしたのもつい最近だ。
そんなことを考えていたら、あっという間に時間が経っていたらしい。
「弁慶さん」と呼ばれる名に、弁慶は頬を緩めながら住居へ向かう。
温かい料理が構えるリビングに、何よりも、誰よりも温かい愛しい妻。
その妻の左手の薬指を、弁慶が贈ったリングが飾っていた。
あれ、あんまり望美看護師設定が関係ない気が…。
弁慶さん医師設定もあんまり…。
ところで、医者ってどれくらいすれば独立できるんでしょうね。
SSなら下調べしてから書くけど、勢いで書いたSSSなので今回は調べておらず。
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